【イベントレポート】いしかり市民カレッジ「石狩川の治水を学ぶ」セミナーに潜入取材!魅力発信<第十弾>
\川の楽しさ&魅力を発信~第十弾~/
皆さんは、石狩川の治水の歴史についてご存知でしょうか?
明治期、北海道開拓の大きな課題のひとつだった”石狩川の洪水被害”。
当時、石狩川治水事務所の初代所長を務めていた岡崎文吉氏が画期的護岸工法を考案し、治水対策として生振捷水路の基礎を築き上げてから現在まで、石狩川について様々な取り組みや調査、整備などが行われ、私たちの生活は水害から守られてきました。
今回は、私たちの生活を水害から守るために整備されてきた治水対策について調査し、皆さんにお伝えするべくいしかり市民カレッジのセミナー【石狩川治水の歴史】に、治水に興味のある北海道カメラ女子の会のメンバーが潜入取材をしてきました!
セミナーについて
▼いしかり市民カレッジ【石狩川治水の歴史】(全3回)
第2回「石狩川治水について」~石狩川治水の歴史・現状・これから~
■開催日時:2023年5月11日(木)10時30分~12時
■集合場所:石狩市花川北コミュニティセンター
■参加人数:41名
会場は、聴講される方で席が埋まっており、皆さんの石狩川治水への興味・関心度の高さを感じました!
参加した北海道カメラ女子の会のメンバーの体験レポートをお届けします。
石狩川の歴史を知る
まずは石狩川振興財団・特別参事の髙橋季承さんが登壇され、明治時代からの度重なる洪水により石狩川の本格的な治水対策事業が始まったことなど、石狩川治水の歴史について分かりやすく教えてくださいました。
特に印象に残っているのは、石狩川の地盤についてのお話でした。
石狩川では泥炭等の軟弱な地盤が広く分布していることから、堤防の法勾配を緩やかにすることで基礎地盤の滑りや破壊に対する安全性を確保した堤防整備が行われていることを知りました。
石狩放水路について理解を深める
次に北海道開発局札幌開発建設部札幌河川事務所・副所長の大谷英樹さんに、豊平川の氾濫シミュレーション動画などを用いた危険性や、茨戸川流域の石狩放水路の仕組みについて教えていただきました。
茨戸川流域の石狩放水路は、日本海に面した放水路水門と志美運河に面した運河水門の二つの水門の連絡によって、万が一の洪水の時にも速やかに機能するのだそう。
紹介された氾濫シミュレーション動画『豊平川の氾濫ー豊平川の堤防が決壊したらー』では、多くの雨量が降り続くことで想定される水深、浸水範囲が分かりました。
まとめ
いしかり市民カレッジのセミナー【石狩川治水の歴史】で開講されている講座は全3回ですが、すべて受講したいと思うほど、私たちの生活を水害から守ってくれている石狩川治水対策について理解を深められるセミナーでした。
参加したメンバーからは、「昭和56年8月の洪水で避難した経験があるので、特に氾濫シミュレーション動画『豊平川の氾濫ー豊平川の堤防が決壊したらー』の映像や内容は印象に残りました。」という感想が寄せられ、改めて水害について考えるきっかけとなったようです!
皆さんも異常気象が多くなっている昨今、
改めて石狩川の歴史を振り返り、治水の重要性について理解を深めてみてはいかがでしょうか?
● 前回までのツアーについてはこちら
◆第一弾:空知川川下り体験&炭鉄港施設の見学ツアーに参加!
◆第二弾:石狩川クルーズ&川の博物館ツアーに参加!
◆第三弾:定山渓ダムでアイスカルーセルを体験!
◆第四弾:三笠ラフティングツアー&野外博物館ツアーに参加!
◆第五弾:CHITOSE RIVER CITY PROJECT 2022に参加!
◆第六弾:石狩川ひつじまつりに参加!
◆第七弾:開発局調査船「弁天丸」&江別河川防災ステーション見学ツアーに参加!
◆第八弾:新桂沢ダム・三笠ぽんべつダム見学会に参加!
◆第九弾:冬のオアシスパークでアイスカルーセルを体験!