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【イベントレポート】新桂沢ダム・三笠ぽんべつダム見学会に参加!魅力発信<第八弾>

\川の楽しさ&魅力を発信~第八弾~/

皆さんは、川に建設されているダムの役割りをご存知でしょうか?

洪水から暮らしを守る、豊かな水辺を保全する、暮らしに潤いをもたらす、工業の発展を支える…
ダムは川辺の環境を守ると同時に、私たちが安全かつ豊かに暮らすために欠かせないものです。

今回は、私たちと川が上手に付き合っていくために建築されているダムについて調査し、皆さんにお伝えするべく、新桂沢ダム・三笠ぽんべつダム見学会・意見交換会に参加してきました!

参加した北海道カメラ女子の会のメンバー2名の体験レポートをお届けします。

イベントについて

▼新桂沢ダム・三笠ぽんべつダム見学会・意見交換会
①新桂沢ダム建設現場 見学
②三笠ぽんべつダム建設現場 見学
③意見交換会

■開催日時:2022年10月22日(土)13時~18時
■集合場所:幾春別川ダム建設事業所(他3ヵ所)
■参加人数:30名

家族連れが多く、小学生から60代ぐらいまでの幅広い年齢層の方々が参加していました。

新桂沢ダムを見学

まずは集合場所からバスで移動し、新桂沢ダムのすぐ手前(下流側)にある展望台へ。

ダム全体を見渡すことができるこの場所で、ダムについての説明をしていただきました。

新桂沢ダムは、北海道で初めて作られた洪水調節・利水・水力発電を行う多目的ダムだそうです。
昭和32年に完成しましたが、昭和56年に起こった洪水により再開発を行うことが決まりました。

今回の工事では天端を11.9m嵩上げし、貯水容量を増大させています。
躯体は既に完成しており、道路等のインフラ整備と試験灌水を経て、令和6年に完成する予定だそうです。

中部より下が60年前のダムで、上部が今回嵩上げした部分。
冬には、わかさぎ釣りもできるとのこと!

ダムの裏側にある取水塔を見学することもできました。

この取水塔はダムに水がある状態で建設するため、鋼製の円筒を打ち込んで止水したそうです。

ダム内部へ潜入!

ダムの外側をひと通り見学したあとは、いよいよダム内部へ。
点検用の通路である、監査廊へ潜入します!

監査廊はトンネル状になっており、新しく作った部分は既製コンクリート製、60年前に作られた部分は小幅板の曲面型枠で作られているなど、新旧での工法の違いを目の当たりにし歴史を感じることができました。

貯水池の水圧や堤体の温度変化などによって、ダムにはたわみが生じるそうです。
そのため、ワイヤーを利用した「プラムライン」と呼ばれるたわみ測定装置を使ってたわみを計測しています。

ほかにも、地震計や漏水量計など様々な装置が設置されており、ダムの安全管理が行われていることがわかりました。

三笠ぽんべつダムを見学


新桂沢ダムを見学したあとは、バスで三笠ぽんべつダムへ移動。
ダム堤体の上部を建設する場所に案内してもらい、ダム本体の工事が始まる前の奔別川周辺の様子を見学することができました。

秋の澄んだ空と山の美しさに思わず見惚れてしまいます。

ここで三笠ぽんべつダムについて説明をしていただきました。

三笠ぽんべつダムは、日本で初めての流水型の台形CSGダムだそうです!
通常時は水を溜めず、洪水時に一時的に水を貯留する洪水調整のためのダムが「流水型ダム」です。

CSGとは、現地で発生する材料や水、セメントを混合して作る材料のことで、これらを使用することで環境面にも配慮したECOでSDGsなダム建設を行うことができます。
三笠ぽんべつダムでは、新桂沢ダム建設の際に発生した、基準には少し満たなかったコンクリートなどを有効利用しているそうです。

現在は事前整備を行っており、令和12年に完成する予定とのことでした。

意見交換会

2つのダムを見学したあとは、事務所にて意見交換会を行いました。

■ダムに流入する土砂は100年の蓄積量を計算している、流木は上流に設置した網で防いでいる。
■アンモナイトなどの化石が見つかった場合は、市と博物館と連携し、保存に努めている。
■完成後のダムは、取水トンネル施工の際の車用トンネルにワインを貯蔵して有効活用する。

など、いろいろなお話を聞くことができました。

まとめ

「昭和56年の水害を二度と起こさないためにダム周辺の開発をしている」
流域住民の安全を守る事業であることへの責任感が感じられるこの言葉が印象的でした。

ほかにも、参加したメンバーからは

・ダムに堆積する土砂は100年たってもダムの貯水に影響しないことや、コンクリートの耐用年数が100年ということなど、今回の見学会で初めて知った。
・CSGという素材を初めて知り、廃材の新たな活用法が模索されていることに驚いた。
・人間社会の安全を守るために環境破壊をしているような印象を与えるダム開発の場で行われている超ECOな工法に感動した。

などの感想が寄せられ、初めて知ったことへの驚きや、それにより考えさせられることがあったようです。

普段見ることのできないダムの内部や天端、建設前の予定地を見学することができ、貴重な体験となりました。

皆さんも、今まで知らなかったダムの世界を覗いてみませんか?

● 前回までのツアーについてはこちら

第一弾:空知川川下り体験&炭鉄港施設の見学ツアーに参加!
第二弾:石狩川クルーズ&川の博物館ツアーに参加!
第三弾:定山渓ダムでアイスカルーセルを体験!
第四弾:三笠ラフティングツアー&野外博物館ツアーに参加!
第五弾:CHITOSE RIVER CITY PROJECT 2022に参加!
第六弾:石狩川ひつじまつりに参加!
第七弾:開発局調査船「弁天丸」&江別河川防災ステーション見学ツアーに参加!

【オンライン版】そらちワーケーションガイド2021

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