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とんがり美味しいもの通信 vol.5 ケンタッキーのないまちで

とんがり美味しいもの通信

四町広域宣伝協議会と北海道カメラ女子の会は2019年度から地域の魅力発信プロジェクトとして、浦河町・様似町・えりも町・広尾町・四町の魅力を等身大の言葉と写真で発信しています。
地元のカメラ女子で結成した「チームとんがり」。
四町在住の21名の女性が、自分の住む町を再発見しながら、写真を撮り続けています。
そんなチームとんがりのメンバーがお届けする「とんがり美味しいもの通信」。
メンバーそれぞれが、「今」、「みなさんに」、おススメしたい「美味しいもの」をリレー形式でお伝えします。

vol.5 様似町

ケンタッキーのないまちで

北海道様似町。
かの有名な襟裳岬のあるえりも町の隣町に位置する。
本州の人にはなかなか「さまに」とは初見で読んでもらえない。
ここにはケンタッキーがない。
最寄りのケンタッキーに行くには車で1時間半走らなければいけないので、この町に来てから揚げたてのフライドチキンを食べる機会がめっきり減った。

「クリスマスにはなにを食べるんだろう?」
ここで生まれ育った夫が言うには、工藤商店の「鳥足」を特別な時に食べたくなるのだそう。

工藤商店は、様似町の風光明媚なスポットの一つ、親子岩のすぐ近くにある個人商店。
Sellersの看板が掲げられているのでぱっと見はコンビニだが、様似で獲れた新鮮な貝や魚を売っていたり、それをかまぼこや弁当にして売っていたりと観光客にとっても魅力的なお店だ。
店に入るとすぐ右手にテーブル席がある。その周りには自由に読める雑誌や新聞が置かれていて、地元のおばあちゃんはよくここで顔なじみと井戸端会議をして楽しそうに団らんしている。

レジの前には揚げたてのお惣菜。その横の保温器には「鳥足」が入っている。
この人口約4000人の小さな町で、何もない時でも一日150本売れるときもあり、クリスマスは3日間で1500本売り上げるというこの鳥の足。夫がクリスマスには鳥足を、というので当日買いに行ったら、なんと買えなかった。予約分だけでも従業員さんたちはフル稼働で大忙しのようで、来年は必ず予約してから買いに行こうと決めた。
今日は10本程度保温器に入って売られていて今日は夫の分と2本買うことにした。

なんとも立派な鳥の骨付きもも肉。一本280円+税。シンプルに塩とこしょうで味付けされている。
女性は特に、鶏肉の皮とか、豚肉の脂身とか、敢えて取り除いて食べる人もいるが私はここが大好き。この鳥足ももちろん皮つき。
口いっぱいにほおばると、じゅわっとジューシーなお肉で、「うま~」と思わずつぶやいてしまう。大きいので、一本でも十分満足感がある。
「あれ、ケンタッキーよりコスパいいかも?」とふと思った。
この町に来てから5年、その商品に使われている食材、作られている背景、売られているお店や店主の人柄、それらを全部ひっくるめて「おいしい」と感じることがよくある。チェーン店に囲まれていたそれまでの生活からは考えられない変化かもしれない。
この町に来たらまずは、そのまちで愛されているおいしいものを食べること。なぜそれがおいしいのか、それは自然が豊かだからとか、だから景色がきれいなんだとか、その町の色々なことに思いを馳せるきっかけになるはずだ。

購入等・問い合わせ先

マルサン工藤商店
様似町西町65 TEL 0146-36-2355

写真・文章担当

Sachi Ohmiya (様似町/チームとんがり)

大学卒業後、関東から北海道に移住して5年が経ちました。
近頃は北海道の大自然の中で、1歳になった娘が楽しそうに遊んでいるのをひたすら写真に収めています。
娘は様似の親子岩ふれあいビーチがお気に入り。

 

チームとんがりメンバーの「美味しいもの通信」は、8月末まで随時発信予定。
これから定期的に更新していきますので、ぜひお楽しみに!
コチラでまとめてご覧いただけます。

 

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